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デザイナーとの出会い

いつの時代も英国贔屓であり、英国風を好むイタリア人流のエレガンスを作り上げるには、英国で認められたデザイナーが必須でした。

しかしカヴァリエリが求めるのはただのアクセサリーデザイナーではなく、限りなく繊細で0.01mmの世界まで美しく、しかも立体で表現することのできるデザイナーです。

そこでカヴァリエリはシュガーアートで最も権威ある英国のシュガーコンペティションで金賞に輝いた、シュガーアーティストに着目しました。
写真の繊細なバラが「砂糖」でできていることに、もうお気づきですね。

限りなく繊細に、曲線と立体をシュガーという最もデリケートな素材を使って描くシュガークラフトの技法は、カヴァリエリの物語をアクセサリーとして具現化するのに、最も適していたのです。

イタリアモチーフのデッサン

カヴァリエリのデザインのモチーフは、イタリアの様々な世界遺産や文化、そして街並みです。
例えばカヴァリエリの中心的なシリーズとも言えるパンテオンは、その名の通りローマを代表する古典建築であるパンテオンからデザインを取っています。
では具体的にはどのようにパンテオンのデザインがリングに生かされているのでしょうか?
それはリングの文字と、三本の柱。リングの文字はパンテオンのファサードにも刻まれているトラヤンというフォントで刻まれています。さらに三本の柱は、ギリシア・ローマ建築の象徴ともいえるオーダー(円柱)を示しています。

またアドリアーノのリングは、ヴェネツィアの有名なサン・マルコ広場に建つ荘厳な宮殿であるドゥカーレ宮殿の柱をモチーフにしています。ヴェネツィアは大航海時代以前の地中海が、通商の主役であった時代の中心都市。ヴェネツィアには必然的に、アラビア半島やアジアなどから様々な文化がもたらされました。
そしてビザンチンすなわち現在のイスタンブールからもたらされた様式が、イタリアにもともと存在したゴシック様式と複雑に混じり合ったのが、ヴェネチアン様式です。
ヴェネチアン様式は華やかで、いかにも貴族的な雰囲気。
ヨーロッパで最も自由で、個性的と言われたヴェネツィア貴族の気風を表現しています。