カヴァリエリのアクセサリーのデザインは単なる想像ではなく、これまで数千年もかけて蓄積されてきた歴史のアーカイブに基づいています。
歴史には数々の物語があり、それぞれが今なお人々に限りないロマンを抱かせます。そしてその歴史のインスピレーションが、新しい創造と組み合わされることによって、カヴァリエリのアクセサリーは生まれました。
このカヴァリエリの歴史への大きな旅は古代ローマの荘厳で美しい建築に始まり、アドリア海に花ひらいた自由と高貴なもの愛するヴェネチアの文化を感じ、ルネッサンスの都フィレンツェの人間的で曲線的な美意識を呼び起こしてから、18世紀のヨーロッパを歓喜と恍惚へと誘い込んだ地中海都市ナポリにたどり着きます。
1900年も昔に古代ローマによって建築された、パンテオン。
初期の建築を手掛けたのはアグリッパ。
初代ローマ皇帝であるアウグストゥスは最高司令官の品格と一国の皇帝になる器を持った人物でしたが、身体が弱く戦略に欠けた部分がありました。戦場で稀代の戦略家として名を馳せたアグリッパは、アウグストゥスを公私ともに支えた生涯の友人でした。
アグリッパはアウグストゥスの霊廟としてパンテオンを建築しますが、これはローマの神殿となります。
一度は消失したパンテオンですが、すぐに再建され、現在のパンテオンとなります。
正面にはM. AGRIPPA L. F. COS TERTIUM FECITの文字があり、アグリッパがどれほどまでに尊敬され、畏怖の念を抱かれる存在であったかがうかがえます。
現在のパンテオンが建築された時の皇帝であるハドリアヌス帝は、五賢帝時代と呼ばれる聡明な君主が五代にも渡って続いた、世界でも希有な時代の最も中心的な皇帝です。
パンテオンは2000年近く経った今でも殆ど完璧な形で現存しており、古代ローマが最も平和であったと言われるパックス=ロマーナの時代の建築をそのまま見ることができます。
美しい柱、アカンサスの装飾、完全無欠な円形ドーム。このパンテオンの建築は、後に数多くの歴史的な建造物の模範とされてきました。
カヴァリエリの原点となるコレクションである「パンテオン」はアクセサリーとして初めて、この荘厳な建築に着想を得てデザインされたのです。
ローマには今なおこのように古代の威光を放ち続ける遺跡が数多く残っています。街全体が古代から続く長い歴史を宿しています。古代ローマは歴史となってしまった今も、永遠の威厳と格式をもって世界中の人々を魅了し続けているのです。
ローマに住む人々、ローマを訪れる人々は今なおローマの歴史を作り続けていると言えるでしょう。そして古代ローマへの限りない憧憬が形となったカヴァリエリの「パンテオン」を身につける人もまた、ローマの歴史の一部となるのです。
左手がパンテオン側面。両側には数多くの高感度なショップが集まっています。パンテオンの前の広場は市民の憩いの場となっており、待ち合わせや休憩にたくさんの人が集まっています。