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イタリアンエレガンス


イタリアがなぜお洒落の国と言われ、イタリアの男性達は世界一の洒落者だと評されるのでしょうか。
実は彼らは二つの大きな意識を持っており、それが彼ら独特のエレガンスを生み出しています。その二つの意識とは何か。「英国趣味」と「郷土愛」です。

イタリアのファッションの根源はイギリスにあります。もともとイギリスのスーツの生産国であったイタリアは、常にイギリスのウィットに富んだ装いに憧れていました。
そのため前世紀のヴィンテージのイタリア製生地には、イタリア製であるにも関わらず、最高級である印としてMADE IN ENGLANDの記載があるものさえあるのです。また、イタリアで最もエレガントなネクタイとしてイタリア人を始め世界中のVIPが愛用するナポリの老舗ブランドのネクタイには、英国トラッドの柄がプリントされた老舗英国シルクメーカーの生地が使われます。
このようにイタリアの洒落者は「英国調」が大好きです。

ブリティッシュトラディショナルは世界のドレスコードの基準を生み出した、メンズファッションの源流。これが最上級のエレガンスにあることを疑う人はいないでしょう。
そしてそのイギリスのトラディショナルな物を、イタリア人は「イタリアの美意識」という世界で最も優れたフィルターに通して、お洒落に取り入れる。世界を魅了するイタリアンエレガンスは、このように生まれます。

しかし彼らは常に、イタリアを愛しています。
イタリアの市場に行けば必ずと言っていいほどイタリア産の食材が並んでいますし、彼らはイタリアのワインやビールを愛します。ヨーロッパでは誰もが「最も美しい場所はどこだ?」と尋ねられると「故郷に決まってる」と答えますが、イタリア人は中でも強い郷土愛を持っています。

その郷土愛はイタリア人を世界一の洒落者にしました。
イタリア人の着こなしは、自分の故郷の町並みや芸術作品、すなわち「イタリアそのもの」を常にインスピレーションとして取り入れています。そして何を隠そう、イタリアという場所は世界で最も美しい国の一つなのです。

例えばナポリの人々はよく、ベージュのコットンスーツを着て、それにライトブルーのシャツ、そして深いブラウンのネクタイを合わせます。
そのスーツはナポリの町並みに見られるわずかに黄色がかった薄いベージュ。ドレスシャツはナポリ湾やその上に広がる美しい空の青。そしてネクタイはヴェスヴィオ火山やポジッリポ公園の自然のブラウンなのです。

イタリアンエレガンスの二つの大きな要素、「英国趣味」と「郷土愛」。
カヴァリエリでは英国のデザイン系コンペティションで金賞を受賞したデザイナーを起用し、イタリアの物語と都市をモチーフとすることで、その両方をアクセサリーへと表現しています。

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イタリアは一つの国ではない


よく言われるのは、イギリスという国は存在しないということです。
イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドからなっており、それぞれが自治体を持っていて、実質的にイギリスという国はないというのは有名な話です。
2014年にはスコットランドの独立を問う国民投票も行われました。

実はイタリアという我々が慣れ親しんだ国も、実はまるで一つの国ではありません。
このイタリアという国が生まれたのは1861年。ジュゼッペ・ガリバルディがブルボン朝を打ち破り手に入れたシチリアや南イタリアの領土を、サルディーニャ王のヴィットーリオ・エマヌエーレ2世に無償で寄進したときに始めて、イタリアという国が出来上がったのです。
例えば北イタリアのロンバルディア州やピエモンテ州からほど近い、スイスの建国は1291年。実に630年もの差があるのです。

ではそれまでイタリアには何があったのか?
そこにはそれぞれが独自の気風を持った、都市国家がありました。

すなわち現在ではミラノ、ローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、ナポリといった都市名で呼ばれている地域は、ちょうど昔の日本がそうであったように、それぞれが別の国だったのです。
そして現在でもまだ、そういったイタリアの各都市はまるで別の国々であるかのように、個性を持っています。

例えばローマ。政治の中枢でもあるイタリアの首都ローマは、伝統、歴史、そして永遠の都。様々な奥深い文化と歴史が人々を引きつける観光都市です。

それに対してミラノは工業、モード、デザイン、洗練の街。あらゆるデザイナーがこの街に憧れ、ミラノは様々なハイセンスなもので満ちあふれています。経済的にも進んでいるといわれる北イタリアの主要都市ミラノでは、フェラーリやランボルギーニといった高級車を数多く見かけることになります。

イタリア・トスカーナ随一の都市フィレンツェが芸術の都であり続けるのは、訪れる人々が皆、それを求めてフィレンツェに来るからです。
誰もが美しいフィレンツェを望むため、フィレンツェの美しい建築や芸術品は失われることがありません。フィレンツェの人々はルネッサンスの偉大な遺産であるその街を生かしながら、そして誇りを持ちながら生活しています。

南イタリアの大都市ナポリは、皆さんにとってはそこまでなじみ深いものではないかもしれません。しかしこの街はイタリア、いやヨーロッパでも希有な、現在生きた文化で人々を魅了し続ける街です。
ナポリにあるのは過去の遺産でもなく、昔作られた美しい街並みでもない。そこに今住んでいる人々が描く日々の生活、職人達が生涯を掛けて伝え続ける伝統工芸やサルトリア文化、そしてピッツァやエスプレッソなど世界を魅了する食文化。そしてその日その日で違う表情を見せる、ナポリ湾の風景です。

このように、イタリアは一つの国になってからも、それぞれの街が全く異なる表情を持っています。
それを理解することが、カヴァリエリのリングをよりエレガントに身につけるポイントです。